virgin





初めては、イタイもんだってそれは知ってたというか話には聞いていたけど、イタイのは分かったけど
この事後の感動の無さは、どうよ?



・・・どやった?」

「痛い、だるい、つらい」

「…なんやねんな、その感想は」

「だって、痛い、だるい…つまり、つらい。結局、よくなかった!」

「なんちゅうことぬかすんや、

「だってー、正直な感想」

「一生懸命やったんやで、俺!」

「一生懸命?イッショウケンメイ、腰、振ってただけやんか!!」

「なんでそないサイテーなこと言うんや!!」



今思えば、すっごいカッコで、くだらない言い合いをしてたと思う。

忍足―パンツいっちょー。(○ラえもんの柄だよ、サイテー)

わたし―Tシャツいっちょー。(もちろんノーブラ、いろっペー)



もちろん、入れる前までは、それなりにイイ雰囲気で、わたしだって喘ぎ声なんか出しちゃったりして、 キスだっていっぱいして、舌だってたくさん入れられて(うわぁい、イヤラシ!)、胸だって揉まれて、吸われて…
思い出すだけで恥ずかしくて、ジタバタしちゃうじゃないか!!

「うぎゃー!!!!!」

わたしは、布団を頭から被った。

お・も・い・だ・し・た・く・な・い!!

おまけに、あそこはヒリヒリ痛い。

だいじょぶなのか?

トイレ行ったとき、シミたりしないのか?



「初めてやないくせに…」

ぼそっと忍足が言うから、がばっと布団の中から飛び出して、忍足の頭を殴った、結構、思いっきり。

「何、言っとんの?!」

「せやから…初めてやないんやろ?」

「アンタ、わたしが、初めてなのよ優しくしてねvって言ったの、聞いてなかったのか?!」

「ジョーダンだったんやろ?」

「バカー!ホントじゃー!!」

「せやかて…血、出てへんやん」

んあ?

血?

…アア、処女膜とやらを破る時の血ね。

「そっ、それは…」

確かに。

シーツのドコにも、そんなものは付いてない。

なんかビミョーにしっとり湿気てるけど。



「忍足ぃ、わたし、もしかして自分の知らないうちに、誰かに処女を奪われてたんかなぁ?」

そうだったら、可哀相なわたし。

「何言うとんねん、、俺の知らんうちに、誰かとヤったんやろ」

「シネシネ、忍足!!」(岳人のマネ)

かなり本気で言った。

言っとくがぁ、わたしの記憶が確かならばぁ、忍足がわたしの生涯最初の相手な訳でぇ、だからぁ、そういう言い方はぁ、かなり、つーか、激、腹立つ訳でぇ・・・(今度は宍戸)

てか、ほんとに、ムカついた!!



「忍足はどうなのさ!」

「へ?」

「初めてじゃないクセに!!」

キスとか、胸を触る手とか、アソコに突っ込んだその指使いとか、あれは、絶対に慣れてる。

今までに、何人の女を泣かせてきたんだ?

(…この場合、”啼かせる”の方が正しいのか?)

という、クダラナイ思考を巡らせてしまって、忍足の経験数を問い詰めてやろうと思っていたのを、うっかり忘れそうになった。

「何アホなこと!」

「なによぅ!」

シネ!忍足侑士!!

…ウソだけど。



「ねぇ、わたしで何人目?」

「……」

「前の人、わたしよか、キモチよかった?」



「あんなぁ…」

「わたしは確かにキモチよくなかったけど、忍足にはキモチいいって思ってもらいたい」

「な!」

「もう一度ヤろうって言われたらちょっと考えちゃうけど、あ、最初だけだったらいいんだけど、ちょっと入れるのは痛いからなぁ。 でも、嬉しかったんだ。忍足が、キモチよさそうな顔してたのが、ていうか、ちょっとナサケナイ顔だったね、最後。 ウッ…とか言ってる顔は、ちょとヤバかったかな。なーんて、ウソだよーん、可愛かったよー。 わたしは鼻息フンガーって感じで、わたしの方が、ヤバかったかも…どうだった、忍足? てかさぁ、明日、みんなに言わないでよね、特に、岳人とか跡部とかに。 はー、もう、どうしよう…。わたし、なんか、どんどん恥ずかしくなってきた。 うわ!わたし、帰る!いやだぁ、ちょっと、あんな声出して、わたしったら、バカじゃねーの! 忘れて、忍足!!わたしを見ないで、布団被ってて。わたし帰るから!!」

……」

あきれてるー。

「ごめんね、ごめん、忍足。こんなヘンな人でゴメン。 がっかりさせてごめん。期待はずれでごめん。…もう、帰るから」

「俺、めっちゃ傷ついた」

「…ごめん」

「痛いとか、キモチよくないとかって、、何回言うたと思う?」

「ごめ…えーと…(5回くらいか?)」

「謝るんくらいなら、そういうこと言わんといて。俺は、がキモチエエって言うてくれたら、それでええんやから」

「おし…たり…」

「今のがキモチよくなかったんなら、次頑張るから、せやから、キモチよくないって、何度も言わんといてや」

「うん」

「で、最初はよかったんやろ?」

「うん…」

「じゃ、も一回な」

「は?」

「一回ヤったことやし、ちょっとはアナ広がっとるやろ。さっきよか、ナンボかマシやろ」

「アナ言うなー!つーか、人の処女性疑っといて!!」

「あ、初めてでも血ィでぇへん人もおるらしいし」

「そーなの、よかったー…じゃなくって!!(カマかけたな!コイツ!!) キホンテキに!わたし、もうあんな恥ずかしいこと、イヤだ!!」

「何が恥ずかしいん?」

「だって、ヘンな声出ちゃうし、からだ見られちゃうし、ヘンなもの出てきちゃうし…」

(ヘンなもの出てくるってナンのこっちゃ?)

「ええやん、、カワイイもん」

「はぁぁああああ?!」

「俺は、の喘いでる声が好き。 の感じてるカオが好き」

「わたしは、キライ」

「アホ!俺が好きや言うてんのやから、エエんや!」

「よくないっ!」

「エエの!!」

「ダメッ!うあっ!!」






「忍足…ちょと、ヤダ、だめ」

「ふん、お仕置きや」

「うぁん、ヤラシイ…忍足」

「前々から思とったんやけど」

「な…にっ」

「そろそろ名前で呼んでくれへん?」

「だっ…て、恥ずかしい、よっ」

「もう、恥ずかしいことなんてないやん。こないに恥ずかしいトコ見せてんのやから」

「やぁあん、言っちゃだめぇ」

「散々文句垂れとったクセに、ココはこんなんなってるやん」

「あっ、ああん」

「ぐちょぐちょや」

「ひゃぁ、やめてったら!!」

「コラ!蹴るな!」






「コレ以上、わたしにさわんないで!」






「イヤや」






「忍足…お願いだから」






「それだけは、ぜったいに、イヤや」






「おし…たり?」






が好きや。どんな顔してても、好きや。 どんな格好してても、好きや。どんな声出しても、好きや。 …俺が、俺のこと見てるが、好きや」






「……」






「どや?」






「負けたよ…ゆーしには」






「ああん?」









「侑士が、好きです。侑士……気持ちいい…






…あぁん!!」










イタイのに、かわりはなかったけれど、それでも、それだけじゃない何かが、あったような気がした。

全部を見せてるっていう、不安が、全部を見せたっていう、安堵感に変わって、なんて、安らかな、キモチ。






忍足のアレが、わたしの敏感なソコを掻きまわして、それは、まだ、快感と言うには程遠くて、 ただヒリヒリとしたソコは、ダイレクトに忍足の形を伝えてきて、その感覚は、気が遠くなるくらい、イトシかった。

自分の中に、こんなに、センサイな器官があるなんて。



そして、男のヒト―忍足に、こんなにマカフシギな、愛らしい器官があるなんて。



ウン、愛らしい、ね。






「侑士…(可愛イ)」









いつか…

いつか、わたしから、シてあげるね。

侑士の感じてるカオ、じっくりと観察してあげる。









「あっ!ゆうしっ!!まだイっちゃダメ!!!」









fin.

モドル







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